vol.04 流 麻二果 + 本橋良介:虹の柱 〜 アートフェア東京 2011 関連企画 チャリティープログラム「アート・ファン!ART FAN !」〜

2011.07.31

【実施日】
2011年7月31日(火) 11:00〜12:30
【参加者】
3〜8歳までの子供たち16名(東雲でのWS参加者への通知、アートフェア東京web siteから告知&申し込み、当日来場者などによる
【場 所】
東京国際フォーラム ロビーギャラリー内「アート・ファン!」特設ブース
(東京都千代田区丸の内3-5-1)
【主 催】
アートフェア東京
【企 画】
一時画伯推進委員会
【協 賛】
ドイツ銀行グループ
【物資協力】
ターナー色彩株式会社
【趣 旨】
宮城県南三陸に続き、東松島に竣工する「番屋」プロジェクト。
津波で流され、あらゆるものを失った町の復興第一歩として建つ漁師小屋のこと。
その室内柱を、子供たちが虹で飾るワークショップが「虹の柱」。
アートフェア東京のWSでは、東京の子供たちからの東北への想いを色にする。

アートの表現について知る
WSで制作する「虹」とリンクする、ダニエル・ビュランの作品など、しましまのアート作品画像やAFT会場内の作品で紹介。アートの表現の多様性を伝える。

色を「塗る」という行為によるリラックス効果
「描く」という、心情を表現する行為と違って、色を「塗る」という行為には、心を落ち着ける作用がある。

東京の子供たちと宮城の子供たちの作品を通した交流虹の柱・開催報告

【手 順】
Step.1 「色コーナーで好きな色を」
参加した子供たちに、好きな色、元気が出る色などを2色イメージしてもらう。
原色のアクリル絵具を用意し、スタッフがその2色を混色して作り出す。
⇒色の仕組みを理解させる

Step.2「虹を描く」
約360mm幅の壁紙/キャンバスを横長に壁面に貼付しておく。
子供たちは好きな場所で、自分の2色を好きな幅に塗る。移動して複数箇所を塗ってもよい。
他の人の描いた部分に上書きしない。
⇒沢山の色(15名×2色=30色)が隣り合ってどのように見えるか鑑賞する

【担当アーティスト】
流 麻二果(ながれ まにか)
1975年生まれ、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。
若手作家の登竜門「VOCA 2000」への出品を皮切りに、「文化庁新進芸術家在外研修員(NY滞在)、2004年ポーラ美術振興財団在外研修員(NY・トルコ滞在)などを経て、2006年「VOCA 2006」、「POLA新鋭展」、2008年「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」等の出展作家に選ばれる。2010年12月、新国立美術館開催の「DOMANI・明日展2010」に出展。現在、油彩作品の発表をベースに、他ジャンルの人たちとのコラボレーション制作やワークショップを行うなど多方面に活躍中。「一時画伯」発起人。
・流麻二果HP:http://www.manikanagare.com

本橋良介(もとはし りょうすけ)
建築家。1981年生。2009年東京工業大学大学院建築学専攻博士課程満期退学ののち、フランスの設計事務所勤務、現在に至る。

【REPORT】vol.04 流 麻二果 + 本橋良介:虹の柱

2011.07.31

7月29日~31日に開催された、「アートフェア東京 2011」に、一時画伯も参加させて頂きました。

アートフェア東京(以下AFT)さんと、今回のAFTのメインスポンサーであるドイツ銀行グループさんとのコラボによるアート・ファン!」プロジェクトへの参加です。

私達は、このプロジェクトのひとつである、子供向けのWS開催と、子供達がうちわに絵を描く機会をいただきました。

そして、28日のプレスプレビューの日から、「アートファン!」プロジェクトの壁面を使って、これまでの活動などを紹介させて頂きました。

↓設営の様子↓

 31日はワークショップ二本立てを開催!

午前は一時画伯の発起人でもあるアーティスト・流 麻二果と建築家・本橋良介さんによるワークショップ「虹の柱」です。

これは、東京の子供達と東松島の子供達によって番屋の柱を彩り、色を失った被災地に虹をかけようというWS。

一時画伯では初めての二人のクリエイターによるものですが、実は二人だけのプロジェクトではないのです!

「番屋プロジェクト」という、宮城大学の竹内研究室から始まった、震災によって津波で家や職場を流されてしまった漁師達が集まったり作業する為のスペース「番屋(=漁師小屋)」をつくるプロジェクトがあります。我々一時画伯のメンバーは、宮城県南三陸町に施工中だった番屋第一号を5月に訪ね、竹内先生にお会いし、以後、何か一緒にできないかコンタクトをとり続けてきました。

そして8月に、南三陸町に続き、東松島市にもこの番屋が竣工されると伺い(8月末現在、既に竣工しました!)、AFTでは東京の子供達と東松島の子供達の架け橋になるようなWSを展開したいと考え、東松島市・番屋の柱を彩る企画を提案。

「虹の柱」は、ようやく実現に至ったこの番屋プロジェクトに繋がるWSとなり、宮城県漁業協同組合鳴瀬支所+宮城大学竹内研究室+宮城大学のアートのサークル「ART STANDARD.」+ 「一時画伯」 が協働して実現する企画でもあります。

 

東京の子供達が参加してくれたAFTでの虹の柱の様子です。

まずはシマシマや虹色のアートの作品を紹介し、世界のアートの広がりを知ってもらい、自分たちが彩る柱のイメージと共にこのWSの趣旨も説明。

そして好きな色、元気が出る色を2色選んでもらって、絵具の混色によってその色を作ります。色の仕組みを少しお勉強。

その色で自由な幅でシマシマを塗っていきました。「描く」のとまた違い、「塗る」という行為には没頭して心が落ち着く作用もあります。

「番屋」のペンキ屋さんになって!とお願いしたら、とっても大事に塗ってくれる子もいたり、色の選び方や塗り方も、子供達ひとり一人に個性が出て大変興味深い!

最後にもう一度、自分たちが塗った「虹の柱」がどこに届けられるのかを説明して終了となりました!みんな東北を想って参加してくれました!

【vol.05 ニコラ・ビュフのページへ続く!】

 

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