vol.01 流 麻二果:つむごう 〜 東日本大震災復興支援チャリティ展「Art for Tomorrow」Tokyo Wonder Siteにて 〜
2011.04.09
- 【実施日】
- 2011年4月9日(土) 午前の部:11:30〜12:30/午後の部:14:30〜15:30
- 【参加者】
- ネット・口コミで知り申し込んだ、18組20名の子供たち(4〜12歳対象)
- 【場 所】
- トーキョーワンダーサイト渋谷(東京都渋谷区神南1-19-8)
- 【主 催】
- Japan Art Donation, Tokyo Wonder Site
- 【ワークショップ企画・運営】
- 一時画伯推進委員会
- 【趣 旨】
- 大きな細長い紙に、好きなように描く。
それを一本の糸として布を織るように、その紙を縦横に織り込む。
それぞれの絵(糸)が一枚の絵(布)となる。
どんな色になってるかな。どんな模様に見えるかな。子供たちに、それぞれ思い思いの好きな絵を描いてもらう。透ける紙にひとりで描いた絵を、別の参加者の作品と重ね合わせ、自分ひとりでは描いたものとは異なる新たな1枚の絵をつくる。自由に描くことで絵の具と存分に遊び、描くことや色の楽しさに触れると同時に、人と繋がっていくことで新たな作品が生まれていくアートの面白さも伝える。
- 【手 順】
- STEP.1 各自に短冊型にカットしたトレーシングペーパーを配布
STEP.2 トレペ短冊に勢いよく色をのせていく。描いていく。
STEP.3 4人分の作品4枚を縦横にあみこみ、紡ぎ、窓ガラスにはる→撮影
1人で描いたトレペの絵が、お友達の作品と重なることでまた違う絵になります。
また、窓ガラスにはると、光が入って、つむいだ絵の重なり具合が、さらに良く・ステキにみえます。
STEP.4 絵はお持ち帰りいただき、後日つむいだもの同士をPC上で全員分つなげ、 最終的に大きな1枚の絵になるのを待つ!
- 【担当アーティスト】
- 流 麻二果(ながれ まにか)
1975年生まれ、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。
若手作家の登竜門「VOCA 2000」への出品を皮切りに、「文化庁新進芸術家在外研修員(NY滞在)、2004年ポーラ美術振興財団在外研修員(NY・トルコ滞在)などを経て、2006年「VOCA 2006」、「POLA新鋭展」、2008年「損保ジャパン美術財団選抜奨励展」等の出展作家に選ばれる。2010年12月、新国立美術館開催の「DOMANI・明日展2010」に出展。現在、油彩作品の発表をベースに、他ジャンルの人たちとのコラボレーション制作やワークショップを行うなど多方面に活躍中。「一時画伯」発起人。
・流麻二果HP:http://www.manikanagare.com’]
【REPORT】vol.01 流 麻二果:つむごう
2011.04.09
【written by 流 麻二果(美術家・一時画伯発起人)】
この「一時画伯」、どのように最初の一歩を踏み出せばいいのか。
考えているだけでは進みません。
と思っていた矢先、
今回「Art for Tomorrow」でワークショップさせて頂く事が急に決まりました。
この機会を下さったJAPAN ART DONATIONに大変感謝しております。
更にありがたい事に、
私があげた狼煙に反応して心強い人々が一緒に動き出してくれました。
仕事の合間をぬって沢山のメールを交わし、書類を仕上げ、
買い出しやリサーチにあちこち走り回り、
数人だけで一週間で立ち上げまでこぎ着けました。
当日も沢山のスタッフが動きまくってくれました。
それゆえの涙のミーティング、忘れがたい日でした。
お子さんに集まってもらうには告知の時間が全然足りなかったのですが、
それでも午前&午後とも、用意した遊び場を埋め尽くす熱気となりました。
画伯達の真剣なまなざしには、私も負けそうです。
展覧会を観に来ていた人達も、ただならぬこの熱気を感じていました。
津波と瓦礫を描いた子もいました。
気がすむまで、ずーっと絵具を塗り込めて。
吐き出す事で嫌な記憶と折り合いをつけようとしている。
私たちも一緒になって塗りたくりました。
でも、色って美しいのです。
どんなに塗りたくっても、光を通せばきれいな色があらわれる。
みんながトレーシングペーパーに描いたそれぞれの絵を、重ねて窓に貼りました。
色が、模様が、描いたものが重なってまた新しい姿になる。
そういう楽しさを知ってもらえたらと思います。
初回という事もあって至らぬところも多く、
ご迷惑をおかけした方すみません。
その反省を次につなげます!
参加して下さったみなさま、お手伝いしてくださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました。
もっともっと沢山の画伯と出会わなければ!
(流)