vol.29 渡辺元佳「みんなの福島空港を観光してたのしもう!」〜ふくしま おおぞら フェスタ 2016〜

2016.06.09

【実施日】
2016年5月15日(日)

① 思い出カメラ制作:11:00-12:50、ARTトロッコツアー:13:10-13:25

② 思い出カメラ制作:14:00-15:00、ARTトロッコツアー:15:15-15:30

【参加者】

【①の回】カメラ制作:2歳~12歳のお子さま21名、うち17名がトロッコ乗車(保護者を除く)

【②の回】カメラ制作:2歳~11歳のお子さま30名、うち20名がトロッコ乗車(保護者を除く)

【場 所】
福島空港(空港ビルターミナル「国際線チケットカウンター」および滑走路エプロン(飛行機駐機場))
【福島県石川郡玉川村北須釜はばき田21】
【主体企画主催】
福島空港祭実行委員会(「ふくしまおおぞらフェスタ2016」)
【WS企画・運営】
一時画伯推進委員会
【WS協力】
ドイツ銀行グループ、株式会社ANAエアサービス福島
【材料提供】
株式会社中川ケミカル
【WS協力スタッフ】
藤田有紀、鶴田敦子、市川勝弘(撮影)、田中裕人、舟越奈都子、株式会社ANAエアサービス福島のみなさま、埼玉女子短期大学のみなさま
【内 容】
渡辺元佳オリジナルの段ボールで出来ているカメラ。それを布やモール、アクリル板、シールなどさまざまな素材をホットボンドで接着して、参加者オリジナルの「思い出カメラ」をつくってもらう。

カメラには4種類のフィルターが仕込んであり、普段見えているものが、違った視界で違った見え方が出来る事を体感できる。そこには「自由な視点で物事を見て欲しい」「覗き込んだ風景を自分の目で感じ、記憶の中に保存して欲しい」というアーティストの願いがこもっている。

オリジナルのカメラが出来たら、(株)ANAエアサービス福島が福島空港のエプロン(飛行機駐機場)でこの日に特別に運行していた、廃コンテナを改造したトロッコドーリーに乗車。トロッコの先頭には、渡辺が自身のアート作品を設置したARTトロッコ、ANA福島と地元の工場が改造した座席付き車輛には、前日に「アートフェア東京2016」にて、同じく渡辺が実施したワークショップ「ペタペタ カラフル・フラッグをつくろう!」で、東京近郊の子どもたちが制作したフラッグを設置。

トロッコの中では、空港から見える滑走路(ヘリや飛行機も駐機していた)や、周りの景色を実際の目とカメラフィルターを通して見て、その違いを体験する、制作と体験の2部構成ワークショップ。

【担当アーティスト】
渡辺元佳(わたなべもとか)

1981年北海道生まれ、2006年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。主に動物をモチーフにした彫刻作品を制作し様々なスペースに設置、ワークショップなども多数開催。パークシティ大崎(2015)、矢口南児童公園(2009) をはじめとしたパブリックアート、個展、グループ展など幅広く活躍中。「Tokyo Midtown Award 2013」優秀賞(東京ミッドタウン/2013)、「GEISAI #10」スカウト賞(2006)、「第7回エネルギー賞展」 最優秀賞(東京電力TEPCO銀座館/2007)、受賞。

【REPORT】vol.29 渡辺元佳:「みんなの福島空港を観光して たのしもう! 〜ワークショップとARTトロッコツアー〜」@ふくしま おおぞら フェスタ 2016

2016.06.09

vol.29 渡辺元佳:「みんなの福島空港を観光して たのしもう! 〜ワークショップとARTトロッコツアー〜」(@ふくしま おおぞら フェスタ 2016)レポートです。

photo by Katsuhiro Ichikawa

 photo by ichijigahaku



アートフェア東京2016」でのワークショップ(5月14日)が終わったその足で、一時画伯の渡辺元佳ワークショップTEAMは、福島空港へ向かいました!

昨年の夏に、福島空港でワークショップをやらせていただいたご縁。

今回は、福島空港で開催された「ふくしま おおぞら フェスタ2016」(2日目・5月15日)で、アートフェア東京で制作したカラフル・フラッグで、東京〜福島空港を、一時画伯らしく繋ぎます!



「みんなの福島空港を観光して たのしもう! 〜 ワークショップとARTトロッコツアー 〜」は、文字通り、ワークショップ「福島空港を写す思い出カメラを作ろう!」と、ARTトロッコツアー「思い出カメラをもって空色のARTトロッコにのりこもう!」の2部構成。

担当アーティスト・渡辺元佳特製!《記憶の中に保存する「思い出カメラ」》に、ホットボンドで、いろんな素材(革やシール、布、ネジ、コーヒー豆 etc, etc…)をくっつけてカスタマイズするのが、メイン作業です。

このカメラには、フィルムやセンサーが入っていない代わりに、4種類のフィルターが組み込まれています。

実際に写真は撮れないけれど、いつもとは違った目線で、自由な視点で、その瞬間の景色を心の中に残して欲しいという作家の願いが詰まったカメラです。


子どもたちは、ホットボンドと格闘しながら、カスタム作業に没頭!

細やかに几帳面に貼っていくお子さんもいれば、えぇ〜!それをそんな風にくっつけるの〜?と、度肝を抜く発想で作業するお子さんも。

いろんなお子さんがいるけれど、「自由に発想しちゃって!!」が、私たち一時画伯の望むこと。

アーティストやスタッフ、保護者の方がサポートしながらも、子どもたちの発想にあわせるのが基本です。

 

  

 

「思い出カメラ」が出来上がったら、コンテナ・ARTトロッコに乗るため、いざ、エプロン(滑走路周辺にある、飛行機駐機場)へ!

 

 

このトロッコ・ドーリーは、荷物運搬用の廃コンテナを、福島空港のANAの方が地元の自動車工場に制作を依頼して出来たもの。

その先頭には、渡辺さんが、自らの彫刻作品を設置して改造した「ARTトロッコ」。

そして、前日のアートフェア東京で、東京近郊の子どもたちが制作した「カラフル・フラッグ」もバッチリ設置!

青空によく映えてます!元気にARTトロッコ・ドーリーを彩ってくれました。

 

photo by ichijigahaku


1回目のWSのときは、ドクター・ヘリが。2回目のときは、飛行機(東北FLOWER JET)が視界に入るタイミング♪

 



photo by ichijigahaku

このワークショップを通して、参加してくれた子どもたちが空港という特別な場所を思いっきり楽しむと同時に、クリエイティブな時間、そして芸術の一端にふれる機会となっていればと願います。

コンテナ改造もワークショップも、そしてトロッコ運行も、いろんなことを含めて空港という場所を存分に使わせていただきました。

参加者の皆さんにはもちろん!、実現に向けて、動いて下さった方々、そして支援して下さった方々、スタッフの皆に改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました!

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