vol.22 流 麻二果 × 岡山県立大学津田勢太研究室:虹の天井 – Rainbow-Colored Celling – ~ 羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》 ~ @ 羽田空港
2015.04.30
- 【実施日】
- 2015年3月7日(土)午前の部11:00〜12:30・午後の部12:30〜14:00
- 【参加者】
- 午前の部:10人、午後の部8人(3歳〜11歳のお子さま)
- 【場 所】
- 羽田空港 国内線第二旅客ターミナル5F「FLIGHT DECK TOKYO」
- 【WS企画・運営】
- 一時画伯推進委員会
- 【羽田でつなぐ「東北スマイルプロジェクト」】
-
主催・企画・運営
東北スマイルプロジェクト実行委員会、NPO法人大田まちづくり芸術支援協会
共催
一時画伯推進委員会、福島スマイルプロジェクト、一般社団法人大田観光協会、全国メセナネットワーク
後援
AIRPORT ACTION はねだ実行委員会、大田区、東京商工会議所大田支部
協賛
日本空港ビルデング株式会社、ドイツ銀行グループ、全日本空輸株式会社、日本航空株式会社、PCIソリューションズ株式会社、サンディスク株式会社(機材協賛)、株式会社金羊社、醍醐ビル株式会社
協力
ART STANDARD.、岡山県立大学デザイン学部津田勢太研究室、NPO法人市民の絆ジャパン、スター楽器株式会社
企画協力
ソシオミュゼ・デザイン株式会社、市川勝弘事務所、株式会社アドビジョン銀座SUZUKIネットワークス、、本橋良介アトリエ
- 【WSスタッフ】
- ドイツ銀行グループ5名、斉藤英恵、嶋廻康子、坂根悠太、鈴木絵美子、名倉麻美、山口陽介、片山静、米川尚太郎
- 【WS趣旨】
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2011年、東日本大震災によって被災した地域を訪れた時に感じた「色がない」景色。
そこに色を、虹を子どもたちとかけたいと、宮城大学竹内研究室の「番屋プロジェクト」と「虹の柱」を共催。そのときのWSでは、宮城県の浜市番屋に虹の柱をかけました。
今回は「岡山県立大学津田勢太研究室 茶室移築プロジェクト to 南相馬」のご協力を得て、東京と福島県南相馬市の子どもたちで、南相馬の空に虹をかけます。
東日本大震災から4年目をむかえた3月初旬、羽田空港で開催されたイベント《羽田でつなぐ「東北スマイルプロジェクト」》では、東京の子どもたちからの東北への想いを色にして。
南相馬の子どもたちとは、自分たちの町に新たな色を置いていくように。
- 【手 順】
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Step.1 「絵の具選びコーナー」
参加者に、好きな色、元気が出る色などを2色イメージしてもらう。
原色のアクリル絵具を用意し、スタッフがその2色を混色して作り出す。
⇒色の仕組みを理解してもらう。
Step.2「虹を描く」
縦300×幅3300mmの壁紙を横長に壁面に貼付しておく。
貼付ける壁面がない場合は、床に置いた状態で塗る。
参加者は好きな場所で、自分の2色を好きな幅に塗る。
移動して複数箇所を塗ってもよい。
他の人の描いた部分に上書きしない。
⇒沢山の色が隣り合ってどのように見えるか鑑賞する。
・出来上がった「虹」は「羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》」期間中(2015年3月7日〜11日)、羽田空港第2旅客ターミナル5F、「FLIGHT DECK TOKYO」内イベントステージに展示。
その後、南相馬市の子どもたちにも「虹」を描いてもらい、東京と南相馬で出来上がった「虹」を、岡山県から南相馬の仮設住宅内広場に移築された施設の天井に設置
- 【担当アーティスト】
- 流 麻二果(ながれ まにか)
アーティスト。一時画伯発起人。1975年生、女子美術大学芸術学部絵画科洋画専攻卒業。若手作家の登竜門である「VOCA 2000」への出品を皮切りに、「文化庁新進芸術家在外研修員(NY滞在)、2004年ポーラ美術振興財団在外研修員(NY・トルコ滞在)などを経て、2006年「VOCA 2006」、「POLA新鋭展」、2008年「損保ジャパン美術財団 選抜奨励展」2010「DOMANI・明日展2010」等の出展作家に選ばれるなど、着実に躍進を続けている気鋭の作家。現在、油彩作品の発表をベースに、他ジャンルの人たちとのコラボレーション制作やワークショップを行うなど多方面に活躍している。
【REPORT】vol.22 流 麻二果 × 岡山県立大学津田勢太研究室: 虹の天井 — Rainbow-Colored Celling — 〜 羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》〜 @羽田空港
2015.04.30
3月7日(土)〜11日(水)に一時画伯も共催したイベント、「羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》」が開催され、一時画伯は合計3つのWS(うち1つは[監修])を行いました!
まずは初日7日(土)に開催したvol.22流 麻二果 × 岡山県立大学津田勢太研究室「虹の天井」ワークショップ・レポートです。
今回のワークショップ「虹の天井」は、vol.04、vol.08 「虹の柱」でも、お世話になっている竹内 泰先生(現・東北工業大学工学部准教授、前・宮城大学事業構想学部准教授。「番屋プロジェクト」などをされている)にご紹介していただき、岡山県立大学デザイン学部津田勢太研究室のご協力を得て、コラボレーションが実現しました。
津田研究室の「茶室移築プロジェクト to 南相馬」とは、学生たちが授業で制作した茶室を福島県南相馬市鹿島区の仮設住宅内広場に移築 & 増設し、仮設住宅に暮らす人々の憩いの場として使ってもらおうというプロジェクト。(3月15日に移築完了)
「虹の天井」WSで、その津田研究室の皆さんの想いが詰まった施設の天井に、東京と南相馬の子どもたちで「虹」をかけます。
というわけで、ここでは東京の子どもたちが参加してくれた「羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》」での「虹の天井」の様子をお伝えします!
まずは我々一時画伯の自己紹介、東日本大震災のこと、このWSの趣旨を説明。
次に参加者に好きな色、元気が出る色を選んでもらい、スタッフが色を作ります。
作ってもらった色を壁紙に自由な幅で縦に塗っていきます。
伸び伸び大きく豪快に塗る子も居れば、細いハケで丁寧に塗る子。
ぐるぐる回しながら、いっぱい絵具を含ませてべったり塗る子など、「塗る」というシンプルな作業の中にも個性が現れ、出来上がった「虹」は1枚1枚、様子が全く違うものになりました。
塗る事に夢中になっていても「これが天井になるの?」と急に聞いてくるお子さんもいて、伝わっている事を実感し、嬉しくなる瞬間もありました。
こうして羽田空港では6枚の「虹」が出来上がりました。
また、この「虹」は「羽田でつなぐ《東北スマイルプロジェクト》」開催期間中、WSのほか、オープニング・セレモニーやクロージング・セレモニーでも使用するステージに展示され、会場を彩ってくれました!
そして、この東京の子どもたちの想いがこもった「虹」は、一週間後、南相馬へ!
参加してくれた子どもたち、ご協力いただいたスタッフ、津田先生を始め岡山県立大学デザイン学部津田勢太研究室のみなさん、
「虹の天井」ワークショップにご協力下さった全ての方々に御礼申し上げます。
ありがとうございました!