vol.14 渡辺元佳:カキの特大クリスマスリースをつくろう! 同時開催:みんなのカラフル カキ・キャンドル ~かき小屋唐桑番屋にて「海上のメリークリスマス」~
2013.01.16
- 【実施日】
- 2012年12月23日(日) 9:00〜13:00頃
- 【参加者】
- 気仙沼〜唐桑半島在住のおとな・子ども + 母体イベントスタッフ 約50名
- 【場 所】
- かき小屋唐桑番屋(気仙沼市唐桑町241-6)
- 【主 催】
- 海上のメリークリスマス実行委員会
- 【共 催】
- 伊豆海洋公園ダイビングセンター、唐桑番屋
- 【企画・運営】
- ワークショップについて:一時画伯推進委員会
- 【協 力】
- 「海上のメリークリスマス」について:NPO法人アンダーウォータースキルアップアカデミー、気仙沼市役所、唐桑地区社会福祉協議会、宮城県漁業協同組合唐桑支所、宮城大学竹内泰研究室、(特活)ホープ・インターナショナル開発機構、喫茶GIGI、唐桑町観光協会、リアス唐桑ユースホステル、唐桑総合型地域クラブ「カラット」、気仙沼タコアトリエ、シードル・ブーシェ・フルートアンサンブル、鮪立児童館、梅村マルティナ気仙沼 FSアトリエ(株)、一時画伯、VIVO(フェリス女学院大学音楽学部)、東日本大震災被災地ソーラー支援プロジェクト、からくわ丸、えがおのたね、直(※「直」に○囲み)
- 【協 力】
- ワークショップについて:宮城大学Art Standard. 、岩城和昭、斎藤 大嗣、成嶋知香子 ほか
- 【趣 旨】
- 2012年7月、同じ場所で「カキランタン」のワークショップをおこない、それをきっかけにX mas ワークショップのお声掛けを頂いた。今回は、 夏につくったようなカキランタンをつくって、特大のクリスマスリースにするワークショップ。 クリスマスの前に、リース形のカキランタンに願いを託し、それをシンボルにすることで、来年もみんなで団結して唐桑の街を盛り上げる元気につながって欲しいと願い、アーティストが考えたワークショップ。 カキランタンのリース、そして、カキキャンドルをつくって、唐桑の街に光を灯す。
- 【手 順】
- ※クリスマス・リース
STEP.I 張り子の牡蠣殻に、自由に描く。描くものの制限はなく、 未来に向かってのメッセージやエネルギーを意識して描いてもらう。
STEP.2 絵の具が乾くのを待ちながら、複数個、同時進行で作って行く。
STEP.3 絵の具が乾き、完成したらLEDイルミネーションを取り付け、大きなリース状にしていく。
(作者である児童の意思をくみながら、基本的には作家が配置、取り付ける)
※カキ キャンドル
STEP.I すきな本物の牡蠣殻を選ぶ。
STEP.2 混色のバランスなどを考えつつ、すきな色を選び、ロウに着色、殻にロウを流し入れる。
STEP.4 ろうそく芯を入れて、固まるのをまつ。
STEP.3 アロマオイルを加えて、アロマキャンドルに!
- 【担当アーティスト】
- 渡辺 元佳(わたなべ もとか)
1981年 北海道生まれ 2006年武蔵野美術大学造形学部彫刻学科卒業。幼少から図画工作が得意で、身の回りにある素材を使った立体作品を制作し、日常の中でより身近にアートを感じてもらえればと考え活動している。主に東京で活動、故郷北海道でも毎年展示。 「多摩川アートライン」でのパブリックアート、個展、グループ展など幅広く活躍中。2004年、第7回エネルギー賞展 “最優秀賞” 東京電力TEPCO銀座館(東京)、2006年、GEISAI #10 “スカウト賞”(電通、smart、ステディスタディ、BUILDING 4社)受賞。 www.motoka-w.com
【REPORT】vol.14 渡辺元佳:カキの特大クリスマスリースをつくろう! 同時開催:みんなのカラフル カキ・キャンドル ~かき小屋唐桑番屋にて「海上のメリークリスマス」~
2013.01.16
written by フナコシ/all photos by 斎藤 大嗣
新しい年があけました。
一時画伯は2013年も、子どもたちが笑顔で《画伯》になれる時間や機会をつくる活動をしていきますので
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、2012年の最後を締めくくるワークショップを、遅ればせながらレポートいたします!
今回の一時画伯は、クリスマスを彩るイベント《海上のメリークリスマス》の1コンテンツ。
12月23日という、クリスマスイブイブの開催!!!
宮城県気仙沼市にある唐桑半島の《かき小屋 唐桑番屋》にて、彫刻家・渡辺元佳くんのカキ ランタン ワークショップをクリスマスバージョンで開催して参りました。
この番屋でカキ ランタン ワークショップを開催するのは、2回目。(1回目記事→ココをクリック)
前回(昨年7月)開催した際、私たち一時画伯スタッフは《リアス唐桑ユースホステル》というところに宿泊したのですが(事務局長が「番屋から近いから~」と独断でセレクト!)
こちらのユースでの出会いが、今回参加するきっかけとなりまして……
前回泊まった際に、ユースに拠点を置いて、唐桑でボランティア活動をされている《えがおのたね》代表の方と出会い、私たち一時画伯の活動をお話しさせていただいたのでした!
そして秋頃、「伊豆のダイバーさんたちが、番屋の目の前の海に、ツリーを植えて、クリスマスイベントをするから、何かワークショップをしませんか?」とお声掛け頂き、参加となりました♪
アーティストもスタッフも、前回番屋を去る時に「またココでやりたいねぇ…」という気持ちでイッパイだったので、担当アーティストは、迷わず渡辺元佳くんで決定。
巨大クリスマス・リースを、カキ ランタンで作ろう!ということになりました☆
そしてクリスマスにはキャンドル必須。。。もちろんカキ キャンドルもつくっちゃいます!
カキ ランタンは彫刻家・渡辺元佳の企画で、これまで2回、一時画伯ワークショップで登場してきました。
渡辺元佳がつくった張り子のカキ殻に、思いを込めた絵を描き、
LED電球をつなげてランタンをつくるーーというもの。
今回は、このランタンを巨大なツリーにつけて、クリスマスリースをつくります!
また、「カキ キャンドル」も同時開催。本物の牡蠣殻にロウとアロマオイルをいれて、アロマキャンドルとなります。
なぜカキか、というと。
今回会場となったこの場所は、「かき小屋」としても運営している「番屋(=漁師小屋)」。
一時画伯ではおなじみの、宮城大学の竹内泰研究室で建てた番屋の一つです。
そう、この唐桑も、東日本大震災のときに大きな被害をうけた場所。
この地の産業の一つである、養殖牡蠣の復興へ願いを込めて、
そして、大切な養殖牡蠣という産業をアピールできれば…と、私たちはこの場所で牡蠣をモチーフとした
ワークショップを提案し続けたいと思っているのです。
このような経緯があり、12月23日、「カキの特大クリスマスリースをつくろう! 同時開催:みんなのカラフル カキ・キャンドル 」というワークショップをおこなってきました。
今回のクリスマスワークショップでは、アーティストの友人で、
フォトグラファーとして活躍中の斎藤 大嗣さんが帯同、すてきなショットをたくさん撮ってくれました!
とってもとっても寒かったこの日。(一ノ関から気仙沼に向かう途中はけっこう雪がふってました)
寒いのにも関わらず、気仙沼駅周辺~唐桑半島など、お近くにお住まいの方々が大勢参加して下さり、また、この企画に参加しているスタッフの方々にも、どんどん作ってもらいました~。
絵を描くときの真剣な表情は、大人も子どもも一緒。
そして、何かに夢中になっているときから解き放たれた瞬間、これまた大人も子どもも、いい笑顔でちゃいます!
談笑しながら、いろいろな方たちとコミュニケーションしながら制作するのも勉強になるし、楽しい!
このワークショップのきっかけをくれた、えがおのたねの代表・犀川さん もカキランタンに描いてくれました! そして皆を見守る ユースホステルのオーナー・三上さん。
さて、↓は、カキ キャンドル作り。大勢の人がいるなかで、あっちこちで熱いロウを扱うとキケン。
なのでスタッフが、参加者の意図をくんで混色したり……
↓アーティストと相談しながら作ってみます!キャンドルはなかなか成形と混色が難しい…
↓カキ キャンドル、完成!
カキランタンのリースに戻ります。
カキランタンのパーツができると、このように乾燥させて、大きな大きなクリスマス・リースに設置していきますよ!
(キレイな円をスグに作れてしまうのは、さすが彫刻家だなぁ…と一同感心)
↓LEDの電球をうまく組み合わせて描いたカキをくっつけています。
完成はコチラ!
キャンドルは各自、ご自宅にもって帰っていただきました。
私たちのワークショップのあとは、フェリス女学院大学音楽学部の合唱チームVIVOのみなさんによるクリスマスキャロルの時間。
リースもできて、クリスマスキャロルも聴けて、すっかりクリスマス気分です。
そして演奏の後は、なんと…なんと…
イベントの実行委員会さんのご厚意で、かき小屋で牡蠣三昧をさせていただいてしまった……!!!
みんな大興奮。笑。そして食べるの真剣。
こんなにたくさんの牡蠣を一度に食べたのは、生まれて初めてかもしれません。。。
とても楽しい時間でした。参加して下さった方々と何かを創造する楽しさを共有できていたら嬉しいです。
・参加してくださった皆様
・きっかけをくださった「えがおのたね」犀川さん
・おいしいゴハンとリラックスできるお部屋を用意して下さった「リアス唐桑ユースホステル」三上さん
・いつも強力なサポートをしてくれる宮城大学Art Standard.の遠藤くん、シホちゃん、ユカリン
・設置作業ならばお手の物?笑、新社会人で忙しいのに駆けつけてくれた宮城大学竹内研究室OB・岩城君
・凍える寒さの中、あったかい写真を撮ってくれたフォトグラファー・斎藤さん
・ハードスケジュールを調整して助っ人に来てくれたチカコ
・いつも相手のことを考えたワークショップを提案してくれるモトカくん
↑VIVOの皆さんやスタッフさんたちと記念集合写真
準備・企画・運営など、さまざまな方々の手によって、素敵なクリスマスイベントになったこと、そしてこのワークショップにご協力いただいた全ての皆様に御礼を申し上げます。
ありがとうございました!
今回もたくさんの出会いがありました!
また絶対!唐桑にいきますヨ!
唐桑での一時画伯WSスタッフ希望者、今のうちに一時画伯コアメンバーまで耳打ちしておいてくださいね。
唐桑の夕陽は本当に美しく、牡蠣は心から美味しい。そして唐桑に住む人たちはあったかい!
とってもとっても素敵なところなのです。
そして、斎藤さんが撮ってくれたこのワークショップの写真は、一時画伯facebookページのアルバムから、もっともっと見る事ができますので、どうぞ!!