「思いっきり絵の具と遊んで、とびっきりの笑顔を福島に届けよう」 一時画伯 vol.18 佐原和人:「色花」 × 市川勝弘「福島スマイルプロジェクト」 〜 ドイツフェスティバル2013 〜
2013.11.29
- 【実施日】
- 2013年10月14日(日) 11:15 ~12:00(第一部)、13:15 ~ 14:00(第二部)
- 【参加者】
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第一部は事前に申し込みのあった18名のお子さん(ドイツ銀行グループご家族・放課後NPOアフタースクールの呼びかけによる福島から避難している東雲在住のお子さん含む)、第二部は13組の参加者(ドイツフェスティバル来場者、立ち寄り式)
- 【場 所】
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ドイツフェスティバル2013 ワークショップブース内(都立青山公園)(東京都港区)
- 【ワークショップ企画・運営】
- ワークショップについて:一時画伯推進委員会
- 【協 賛】
- ドイツ銀行グループ
- 【ワークショップスタッフ協力】
- ドイツ銀行グループ、関口潤子、斉藤英恵、花村佳代子、成嶋知香子、鈴木智暢
- 【ワークショップ趣旨】
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色に願いをこめて、絵の具と思いっきり遊ぼう。
わたしの・ぼくの、とびっきりの笑顔とともに福島へ思いを届けよう。
第一部では「色花(いろはな)」では、色に願いを込めて、大きな紙の上に今の気持ちを素直にぶつけてみます。
どんな色の花が咲くでしょうか。
さらにこのワークショップでは、ドイツフェスティバル特別バージョンとして、写真家・市川勝弘がライフワークとしておこなっている活動「福島スマイルプロジェクト」と一時画伯がコラボレーション!
みんなで咲かせた「色の花」を背景に、とびっきりの笑顔を市川勝弘が撮影。
《福島に笑顔を届けよう!》というコンセプトのもと、ワークショップで彩った大きな絵とともに、あなたの笑顔とメッセージ入りの写真を、福島に、世界に届けます。
第二部では、ドイツフェスティバルに来場している方々を対象に「福島スマイルプロジェクト」単体を開催。来場している、さまざまな年齢・国籍の方達に参加していただき、福島へエールを送ります。
※当日、参加者の皆さんを撮影した写真には、福島に対するメッセージを書いていただき、その場で展示するとともに、その後「福島スマイルプロジェクト」として福島県はもちろん各所で展示される予定。
- 【手 順】
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第一部:「思いっきり絵の具と遊んで、とびっきりの笑顔を福島に届けよう」
1) 参加者を4人〜6人くらいのグループに分ける
2) まず、1グループ目は、ひとりずつ色みくじから福引きのように色見本(色と道具のマークが記されている)を、何らかの《願い》、いまの思いを込めて、引き当てます。その色見本は、参加者の思いが引き当てた色です。
3) 引き当てた色・道具と、色水を交換し、ひとりずつ、写真撮影用のバックシートに引き当てた道具を使って色水を思いっきり撒きます。
4) 1グループの3人が色水を撒き終わったら、今度は自分たちで彩ったバックシートと一緒に、「福島スマイルプロジェクト」の撮影。とびっきりの笑顔が写真に収められます。
5) 写真を撮ったら、今度は2グループ目が色BOXから色を引き当てます。1グループ目は、印刷された出てきた写真に、福島への思いのつまったメッセージを書きます。
【メッセージ入りの1枚は写真家によって後日展示され、もう1枚は参加者へのお土産として印刷】
6) 2グループ目も、色水を全員撒いたら、撮影 → メッセージ書き
7) 以降、後続のグループも同じローテーションでまわります。
8) 全グループが終わったところで、アーティストによるまとめ&完成品をみます。
9) 完成した絵は、アーティストがトリミングをして、カット。持って帰っていただく写真の額として、彩ったバックシートの一部もプレゼント!
第二部:「福島スマイルプロジェクト」
1) 写真家が、撮影ブースにてドイツフェスティバル来場者を撮影、来場者の思いのこもった笑顔を引き出します。(1人でも、グループでもOK)
2) 撮影が終わったら、スタッフが写真をその場で2枚印刷。印刷された写真に、写っている本人が福島への思いを込めたメッセージを書きます。
3) メッセージ入りの写真は、後日、写真家の手によって展示され、もう一枚はお持ち帰りいただきます。
- 【担当アーティスト】
- 佐原和人(さはらかずひと)
1975 年、東京生まれ。 水彩、アクリルなど水溶性の画材を使い、絵画作品や映像作品を手がけている。
最近のおもな個展 に「目にはさやかに見えねども」(2013年、GALLERY SPEAK FOR)「Phantom Windows 見たて窓」(2012 年、MUJI Cafe 新宿)がある。その他、 2012 年にスウェーデンのグループ展「Japansk Grafik」(Leksands Kulturhus)に参加、LUMINE meets ART(ルミネ有楽町店) で映像作品の上映をするなど、国内外で様々なコラボレーションを重ねている。 東邦大学非常勤講師。 www.web-sahara.com
- 【担当アーティスト】
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市川勝弘:写真家
1955年、静岡県浜松市生まれ、専修大学法学部卒。坂田栄一郎氏に約6年師事した後、1986年に独立、フリーランスとなる。
1986年 ニコンサロンにて個展“異郷のペーパーナイフ”開催
1994年 スパイラル(東京・青山)にて個展“エゴ ノ キ”開催、写真集「エゴ ノ キ」出版(ニュ-ヨークADC金賞)
2005年 浜松ザザCITYにて個展 「ありがと、ね。」Vol.1開催
2007年 浜松ザザシティにて「ありがと、ね。」Vol.2開催8月
浜松アピタにて「ありがと、ね。」Vol.3開催10月
2009年 写真集「goma」出版
2010年 日本橋三越本店にて「ありがと、ね。」Vol.4(L&KONDOとのコラボ)
2011年10月 スパイラル(東京・青山)にて「日常」開催
2011年11月 スパイラルCAY(東京・青山)にて「日常」渡辺俊美とライブコラボ
2011年11月 アティ郡山にて「日常」開催
2012年1月 写真集「FUKUSHIMA」福島県双葉郡楢葉町1998~2006年出版
<出版>
「FUKUSHIMA」福島県双葉郡楢葉町1996~2006年
「goma」
「エゴ ノ キ」六耀社(ニューヨークADC金賞)
【REPORT】「思いっきり絵の具と遊んで、とびっきりの笑顔を福島に届けよう」 一時画伯 vol.18 佐原和人:「色花」 × 市川勝弘「福島スマイルプロジェクト」
2013.11.29
またまたご報告が遅くなり、すみません!先月14日(月・祝)、東京は都立青山公園で催されていた「ドイツフェスティバル2013」のワークショップブースでのワークショップレポートです。
もっと都内でもワークショップが開催できたらなーと思っていた一時画伯ですが、これまでもご支援いただいているドイツ銀行グループさんから、ドイツフェスティバルでワークショップを開催して欲しいとお声掛けいただいたいうのが今回のワークショップのそもそもの依頼きっかけです。福島から避難しているご家族にも参加のお声掛けをするということで、私たち一時画伯は、写真家・市川勝弘さんによる「福島スマイルプロジェクト」とのコラボレーションを企画し、アーティスト・佐原和人さんに案を練っていただき、佐原さんと市川さんによる協同ワークショップが実現しました。
※「福島スマイルプロジェクト」・・・写真家・市川勝弘は、夫人の出身地である福島県楢葉町の「日常」を8年にわたり、撮り貯めていました。その写真展「日常」は、日本各地やオーストリアで開催されました。そして東日本大震災後、その市川が始めた本プロジェクトは、《福島に笑顔を届けよう!》を合い言葉に、来場者のポートレートを撮影し、その場でプリントし、1枚はプレゼント、もう1枚には福島に対するメッセージを書いてもらい、その場に展示するとともに、後日、福島県内で展示するというもの。声高に社会問題を唱えるのではなく、風化を防ぎ、現状を伝えながらも、目指すのは前向きな市民と市民とのエール交換。忘れていない、ということを伝えるというプロジェクトです。
※ WS準備中! 好評の一時画伯バッチに新色登場。写真家市川さんが実際にお仕事で使っているストロボなどを設置したり、念入りに養生をしたり。分刻みのWSだったので、タイムテーブル!
第一部:一時画伯ワークショップvol.18「色花」 × 「福島スマイルプロジェクト」
WSタイトル「色花」とは、願いをこめてひいた《色おみくじ》に書いてある色の水を、こちらもおみくじで指定された道具で、思いっきり撒いちゃおう!というもの。Vol.16で開催した「色の幸」のドイツフェスティバルバージョンです。
そして今回、みんなで「色水ばっしゃーーん!」をして制作するのは、写真撮影用の背景紙。背景紙を色の花で彩りました。
予め参加予約をしてくれていたお子さんたちを4グループにわけて、1人ずつ「ばっしゃーーん!」
いつもは先生に「絵の具をこぼさないように!」と、怒られるようなことなのに、それをやると、この日の先生・佐原さんや周りの大人たちは大喜び。最初はとまどいつつも、みんな、思いっきり大胆に、背景紙を彩ってくれました!1グループの《色の花》が咲いた後は、彩ったバックシートの前で、とびっきりの笑顔で写真撮影!ここからが「福島スマイルプロジェクト」です。
写真家・市川さんがグループごとに、ストロボ等のプロ機材を使用して撮影 → その場で写真をセレクト&印刷 → みんなで「福島へ向けてのメッセージ」を書きます。この写真は、12月7日と8日、福島県いわき駅前にある「LATOV」にて展示され、参加者のみなさんの笑顔と思いを福島に実際に届けます!
※ 佐原さん・市川さんからこの日の内容を真剣にきくお子さんたち。佐原さんやスタッフのサポートのもと、思いっきり「色水ばっしゃーーーん!」
そして、みんなの色が重なってできた「色花」は乾かして、なんと写真の額に。メッセージは書かず、お土産用として印刷した写真に、この「色花」をあわせて、年明けに参加者のお手元に郵送致します(現在、ドイツ銀行グループさん社内で展示中)。
※ みんなの色がどんどん重なって、その前でとびっきりの笑顔でphoto shooting ! PCの前で真剣に悩んで写真を選び、真剣に考えて写真にメッセージを書きます。彩った「色花」は、地面に下ろして、乾かします。
「福島スマイルプロジェクト」は、午後、改めて開催しました。
今度は予約なし、大人もお子さんも誰でもその場で参加OK!小さいお子さんが兄弟やお友達を気遣う姿や、あたたかいご家族、仲間の姿を垣間見る事ができました。普段は、なんだか照れて、カメラの前で顔を近づけることのないご夫婦や親子も、仲間達も、カメラにむかって思いっきり走ってきて!と言われた子どもたちも、みんなとってもいい笑顔。
そして、参加者全員の方が福島へのメッセージを真剣に書いてくださいました。
後半の時間で撮った写真+メッセージも、もちろん福島へ届けます! スタッフとして動いている私たちも笑顔に自然となる時間となりました。
※メッセージ入りの写真は福島へ。同じ写真(メッセージなし)を参加者のお手元へ。その場での写真セレクト&出力は、青空デザイン事務所(スタッフも本物のアートディレクターとグラフィックデザイナーです!)!「色花」はカットして写真と組み合わせて第一部の参加者に送られます。
機会をいただき、この企画を協賛・サポートして下さったドイツ銀行グループのみなさま、お忙しいところ担当して下さった佐原さん・市川さん、時間制限が厳しいタイムテーブルの中、ビシバシ動き回ってくれたスタッフのみなさま、この場をかりて御礼申し上げます。
ありがとうございました!!
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※参加者のみなさんの写真は「LATOV」で展示されます。概要は下記の通り。もちろん、写真家・市川さんも現場にいらっしゃいます。
LATOVアートフェス「こどもたちのクリスマス」内「元気な笑顔撮影会(福島スマイルプロジェクト)」
12月7日(土)—8日(日)
(※「こどもたちのクリスマス」:11月23日(土・祝)〜12月23日(月・祝))
会場:いわき駅前再開発ビル「LATOV」1階エントランス 〒970-8026 福島県いわき市平字田町120番地 TEL : 0246-25-0200 http://www.latov.com/