【REPORT・後編】vol.07 流 麻二果:つむごう 〜 宮城県多賀城市立多賀城小学校「ふれあい事業」におけるワークショップ 〜

2011.12.05

written by フナコシ

今回おこなった「つむごう」というワークショップは、画家・流 麻二果によるプログラム

「つむごう」は、一時画伯WS vol.01として、Tokyo Wonder Siteで開催したもの(その時のREPORTはコチラ)です。

 

まずは半透明に色や形が透ける素材のトレーシング・ペーパーに、

好きな色や形をおいてもらいます。

写生のような「うまく形を描く」要素は一切ないので、

《お絵かき》というよりは《絵の具と遊ぶ》感覚

 

それを、今回は10人分集めて、トレーシングペーパーを縦糸・横糸と考えて縦・横5人分ずつを

編み込み、つむいでいくと、お友達の作品と自分の作品とが重なって、新しい色や形が生まれてくるというもの。

窓にはると、さらにさらに透けて、太陽の光の強さや角度によっても新たな表現があらわれます。

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前日に関学の学生さん・PTAの方達と一緒に会場の養生シートセッティングは終了していたので、

WS当日は細々とした備品セッティングと、「色コーナー」「段ボールスタンプコーナー」の設置から。

設置の間に、絆プロジェクトから小島さん(関学の学生さん)と、担当アーティスト・流が「冬のふれあい事業」開会式で子供たちにご挨拶。

体育館で、絆プロジェクトの企画「世界のあそび」(※カバディなど何種類も!)をやっているあいだ、1年~6年生・特殊学級の子供たちが3つのグループに分かれて多目的室で「つむごう」に参加してもらいました。

↓開会式の様子

「段ボールスタンプコーナー」には、トレペに絵の具でぺたんっっとするスタンプを使いたい参加者が集まり、欲しい形が決まったらスタッフが段ボールをカットしてスタンプ制作。

「色コーナー」では、各参加者が好きな色を2選び、色絵の具担当のスタッフに指示してもらいます。

気に入った色ができたら、ローラーやハケ、絵筆、そして段ボールスタンプをもって、絵の具遊びSTART!!

↓段ボールコーナー&色コーナー

男の子に人気の色は、(個人的に人気だと思ったのは)シルバーとブルー。女の子はやっぱりピンク♪

横長の紙に、思いっきりローラーを転がす児童もいれば、

細かく細かく円を描いたり、スタンプをリズミカルにおしていく児童も…

100人いれば、作品も100通り!

色とりどりの「つむごう」のピースがどんどんできていきます。

トレペという素材は、ちょっと水分をためやすいので、つむぐ前に、

PTAの方々や先生たちにも協力していただき、《乾燥隊》結成!

乾いた作品ひとつひとつを、WS担当アーティスト・流 が色や形のバランスを考えてつむいでいきます。

宮城大のART STANDARD. 遠藤くんも《つむぎ隊》…!一時画伯の癒し担当はなちゃんも、もくもくとつむぎます…。

あっという間に3グループのWSが終わると、体育館では《お餅つき》の時間になっていました。

私たちは、つむぎながら・片付けながら、お餅をいただきました。

おいしいいいいい!

そして、いよいよ完成!!

つむぎ終わった作品が、閉会式には間に合わず、体育館でまだまだ元気に遊んでいた子供たちに、

自分の作品がどこにあるのか探してもらいながら、直接披露。

その後、学校に入った正面(靴箱の目の前・中庭の前)の窓ガラスに展示させていただきました!

何日か展示していただけるようです!

↓体育館で披露中

↓玄関に展示!

少しずつ始まった感のある、東北の厳しい冬のなか、

子供たちの元気な姿、それを支えるPTA・教職員の方々とふれあい、元気をいただきました。

この学校は、PTAと学校がしっかりと連携をとっていて、

子供たちへの愛情にあふれているなぁ、どの学校もこんな大人たちに囲まれていたらいいなぁ、と思いました。

↓関学・宮城大・一時画伯のメンバーで最後にパチリ☆

PTA・教職員の皆さん、絆プロジェクトの皆さん、宮城大学の皆さん、準備~本番~片付けまで、本当にありがとうございました!

PTAの皆さんと絆プロジェクトの皆さんが、事前にしっかりとしたオペレーションを組んで

下さっていたので、短い準備期間の中、我々一時画伯のやりたいWSを無事に行うことができました。

 

素敵な企画にお声がけいただき、どうもありがとうございました!!!

「つむごう」に関わってくださった全ての皆さまに、この場をかりて、お礼申し上げます。

そして、流 麻二果が、今回できた10枚の作品を、さらにパソコン上でつむぎます!

 

今回のWSの写真・完成作品は、さらにfacebookでも公開中!➡コチラ

(ふ)

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