【REPORT】vol.05 ニコラ・ビュフ:ランタンを作りましょう
2011.07.31
アートフェア東京2011でのワークショップ、午後の部は、これまた一時画伯初の外国人アーティストによるもの。
フランス出身で現在は日本に住んでいるアーティスト、ニコラ・ビュフさんの登場です。
フランス大使館での「No man’s Land」に行かれた方は皆さん覚えているでしょう、
あの入り口にあった段ボールによる凱旋門のようなゲートを(ちなみに私・事務局長は記念撮影までしてました!)!
印象深いあの作品を制作したのが、このニコラさんなのです。
今回は、そのニコラさんが「ランタンを作りましょう」という、家族で一緒に楽しい時間を過ごし、シンプルな素材で本当に外で使える簡単なランタンを作るWSを行うことになりました。
……そう、段ボールを使って!!
さて、実際のWSの様子です。
段ボールでできたパーツに色を塗り、組み立てていきます。
色は、もちろん自由に!
なんだか見慣れたような見慣れぬような、そんな形のパーツ…。。。
なかなか使い慣れない形や絵の具を、ボランティアスタッフと協力してパーツを個性的にカスタマイズ!
絵の具を乾かしている間に、「アートファン!」企画で、AFTさん・ドイツ銀行グループさんからいただいた「うちわ」に「みつばちクレヨン」でお絵かき☆
午前の部では、会場でWS開始時間を待つあいだや早く塗り終わった子供達が、お絵かき。
真剣にうちわに描いている様子から、彼らが純粋に描くことを楽しんでいることが伝わります。
ニコラさんのWSに戻ります。
パーツを組み立てていき、最後にしっぽをつけてみると……
それは動物の形をイメージさせる、そんなランタンが!
カラフルな、動物のランタンができました!
実は、このWSは東松島・番屋にあかりを贈ろうという思いからはじまりました。
電気もまだ通らない被災地の環境に「ランタンのあたたかいあかりを届けたい」という気持ちをニコラさんに伝え、ニコラさんがこの内容を提案。
東京にいる子供たちが、そして現地でも子ども達とランタンをつくり、ふたつのあかりがともれば、物質的な灯りではなく、 こころの通った「あかり」が届けられると私達は考えます。
しかし、現地での必要物資の状況は刻々とかわります。灯りという必要不可欠なものを贈るにはもっと協議が必要という結論にいたり、今回のWSでは、家族とともに楽しむランタンをつくり、あたたかいあかりの輪を今後広げていければと考えています。
「子供達がアートにふれる機会をもっとーー」というコンセプトの私たち一時画伯が、アート業界の方々が集まるAFTでWSをやる意義を考えながら企画したこの2つのWS。
WSの方向性をスタッフでとことん話し合って、この大きなアートイベントに参加したことで、次に繋がるWSとなりました。そして、私達の活動がさらに伝わり、厚みのあるものになっていくのではないか?と感じずにはいられません。
このような機会をくださったAFTの方々・ドイツ銀行グループの方々、参加して下さった子供達・保護者の方々、いつも臨機応変に対応してくれる頼もしいボランティアスタッフの皆さん、一部ご協力頂いたターナー色彩株式会社様、などなど、みなさま本当にご協力ありがとうございました!!
↓お片付け終了後、スタッフと記念撮影☆
さて、「虹の柱」@東松島・番屋の開催は、今週日曜日9/4となりました!
AFTの時点では8/23の開催とお知らせしておりましたが、現地調整などにより延期となっておりました。
現在、一時画伯スタッフはその準備をせっせと進めております!
☆このWSの他の写真は、Facebook一時画伯ページでさらに公開中☆