【REPORT】アーティストによる、こどもたちのためのアートツアー Vol.02| 渡辺元佳と巡る 「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」[原美術館]

2016.02.08

みなさま、大変遅ればせながら、新年あけましておめでとうございます。

一時画伯は2016年で発足5周年。東日本大震災をきっかけに結成し作ったグループが、5年間活動を続ける事ができたのはご支援・ご協力いただいているみなさまのおかげ。そのご支援のもと、子どもたちをアートに触れる機会を作ることを続けられています。

本年も引き続き、ご指導・ご支援・ご協力をいただけますよう、お願いいたします!

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photo by Miki Tokairin

 

さて、少し前になりますが、2015年年末。一時画伯は、とある企画をおこないました。

2015年に始めた新しいプロジェクト「アーティストによる、子どもたちのためのアートツアー」の第2回目です。

今回は、児童養護施設のお子さんたち13名を対象に、原美術館さんからもご協力を得て、彫刻家・渡辺元佳さんによるツアー&ワークショップを行いました。

 

原美術館では、いつもサポートしていただいているドイツ銀行グループさんのコレクション展「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」という写真作品の企画展の期間中(1/11で展示終了)。それら写真作品と奈良美智さんなどの常設作品もあわせて鑑賞する時間となりました。

鑑賞前に、まずは美術館でのマナーを最初に伝えます。安田副館長からもわかりやすい作品解説をしていただき、小さいお子さんにはまだ難しいかな?という大人の心配をよそに、彼らは好奇心旺盛に、安田さんや渡辺さんにどんどん質問や感想を元気よくぶつけてくれて、一安心!

↑不思議な写真の前に興味津々の子どもたち

↓やなぎみわさんの作品を、安田副館長が解説してくれました!

 

・アートは自分の好きな見方でOK

・好き嫌いがあっても、人と違う意見をもってもいい

・いろいろな想像や意見を交換して新しい発見があるかも?

ということを、「好き嫌いゲーム」や「前評判伝言ゲーム」を通して、自ら作品を制作している立場である渡辺さんが子どもたちに伝えてくれました。

今回集まってくれた子どもたちは、美術館に来るのが初めて!という子どもたち。意見や感想、質問が真っすぐ、芯をとらえているものが多々あり、わたしたち大人もハっとさせられます。。。


アートツアーの後は、「不思議な世界が見える魔法のカメラを作ろう!」という、渡辺元佳オリジナルのワークショップの時間。普通のカメラと違い、シャッターや感光体はなく、偶然見えた一瞬の風景を心の中に写し撮るためのカメラをつくります!

↑今回の担当アーティスト、渡辺さんも楽しそう。オリジナルカメラは大人たちにも大好評でした。

子どもたちには、渡辺さんが用意したカメラ(さまざまな種類のフィルター付き!)を布やシールなどをつかってオリジナルのカメラに仕上げていきます。

制作中も子どもたちはとにかく賑やか。もちろん、制作にルールはなく自由!

細かいこだわりをもって作るお子さんもいれば、奇想天外な発想で素材以外の物も素材として貼り足すお子さんも。

 

↑↑ 布・革・シール・ネジなどなど、様々な素材をホットボンドをつかって、オリジナルにカスタマイズ!

 

オリジナルのボディーで、子どもたちはどんな風景を切り取れたのでしょう!

今日のこの1日が、子どもたちにとって、「そういえばアートを体験したなぁ」と、いつかふと思い返せるような日になってくれたらいいなと願います。

原美術館の皆様・ドイツ銀行グループの皆様・サポートスタッフの皆様・そして参加してくれた子どもたちと先生・今回のツアー/WS担当の渡辺元佳さん、ありがとうございました!

 

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【今回見学した展覧会】

「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」

会期:2015 年 9 月 12 日(土)〜2016 年 1 月 11 日(月・祝)

場所:原美術館[東京都品川区]

http://www.haramuseum.or.jp/

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【アーティストによる、こどもたちのためのアートツアーVol.2】
渡辺元佳と巡る 「そこにある、時間―ドイツ銀行コレクションの現代写真」[原美術館]
日時:2015年12月20日(日)
担当アーティスト:渡辺元佳
協力:ドイツ銀行グループ、原美術館

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